【完全理解】第二種電気工事士のための電流|電気の流れる量をマスターしよう

「電流って何?」と聞かれて、はっきり答えられますか?
電圧や抵抗と並んで登場するこの言葉、なんとなく知っていても意外とあいまいなまま試験に挑もうとしている方も多いかもしれません
ここでは、電流とは何かをイメージできるようにやさしく解説していきます
試験に出るポイントや計算問題のコツもあわせて紹介してくので、電気の基本をしっかり理解していきましょう!
目次
電流とは?電気の流れそのもの
電流とは、電気が回路を通って流れる「量」のことです
水道の水がパイプを通って流れるように、電気も導線を通って流れます
この“流れの量”が電流です
電球が光ったり、モーターが回ったりするのは、電流が流れているからこそ
つまり、電流は電気の“実体”ともいえる存在です
電流を理解するとなぜ役立つのか
電流を理解すると、次のような実用的なメリットがあります
- 電線の太さやヒューズの選び方がわかる
- 過電流による事故や火災を防げる
- 電力計算(P=VI)などの応用ができる
第二種電気工事士の試験では、
「この機器にどれだけの電流が流れるか?」という問題が頻出です
安全な設計や正しい施工のためにも、電流の仕組みは必ず押さえておきたい基本知識です
電流のイメージをたとえでつかもう
電流を理解するには、「水の流れ」にたとえるのが効果的です
- 電圧:水道の蛇口のひねる力(押し出す力)
- 電流:実際に流れる水の量
- 抵抗:パイプの詰まりや細さ
蛇口をたくさんひねれば水は勢いよく流れますよね
これが「電圧が高くて電流が多い」状態となります
逆に、蛇口を絞れば水の流れは弱い(=電流が少ない)ということです
電流の基礎知識まとめ(用語・単位・記号など)
項目 | 内容 |
---|---|
単位 | アンペア(A) |
記号 | I(アイ) |
測定機器 | クランプメーター、電流計など |
流れる方向 | 理論上:+ → − / 実際の電子:− → + |
試験や現場では、単位や記号を正しく覚えることが前提になります
電流は抵抗と電圧で決まる
電流は、電圧と抵抗の大きさによって決まります
この関係を表すのが、オームの法則です
【公式】I = V ÷ R 電流=電圧÷抵抗
- 電圧が高い → 電流が多く流れる
- 抵抗が大きい → 電流が流れにくい
この考え方を使うと、電流の大きさを簡単に計算できます
電流の計算公式と例題(計算練習)
- 例題①:電圧(V)が24V、抵抗(R)が6Ωのときの電流(I)は何Aですか?
-
電流(I) = 24V ÷ 6Ω = 4A
- 例題②:電流(I)が3A、抵抗(R)が8Ωのときの電圧(V)は何Vですか?
-
電圧(V) = 3A × 8Ω = 24V
- 例題③:電圧(V)が18V、電流(I)が3Aのときの抵抗(R)は何Ωですか?
-
抵抗(R) = 18V ÷ 3A = 6Ω
よくある間違いと補足解説
- 電流と電圧の違いがあいまいになってしまう
→ 電圧は押す力、電流は流れる量です - 電流が多い=いいこと、と思ってしまう
→ 電流が多すぎると、配線が加熱して危険です - 電線は太ければなんでもOKと思う
→ 必要以上に太くするとコストや作業性に影響が出ます
許容電流で選定するのが良いです
電流クイズで理解チェック!
- 電流の単位は?
-
アンペア(A)
- 電流の記号は?
-
I(アイ)
- 電圧が10Vで抵抗が5Ωののときの電流は何Aですか?
-
10V ÷ 5Ω = 2A
- 実際の電子の流れる方向は?
-
-(マイナス) → +(プラス)
まとめ:電流を理解して電気回路を読み解こう!
- 電流は「電気の流れる量」
- 単位はアンペア(A)、記号はI(アイ)
- 電圧と抵抗の関係で電流は決まる(I = V ÷ R)
- 正しい知識があれば、安全な施工や正確な試験対策に直結する!

電流って「電気が動く感じ」をつかむのにピッタリのキーワード!
水のたとえで覚えたこと、試験でもどんどん使っていきましょう!
次の「電力」編も、きっとバッチリ解ける!